投資家の迷い investor and wavering path 2003 7 2

 株を買うと、迷いがでてきます。
 まず、買った株の株価が、下がった時です。
これは、自分でルールを決めておく必要があります。
買い値より、10%、下がったら、売る。
失敗を認めることです。
失敗を認めないと、永遠に失敗が続きます。
失敗を認めることは、勇気あることです。
決して、敗北者では、ありません。
再出発する者です。
挑戦者になったということです。
 次に、買った株の株価が、上がり続ける時です。
これも、迷いの場面となります。
10%、上がったので、売った。
しかし、売ったら、さらに株価が上がり続けて、
悔しい思いをした。
こういうケースが、上昇基調の株には、よくあります。
たとえば、500円で買った株が、
毎日、上昇し、
525円→555円→580円→620円という具合です。
この場合、555円のところで、売ってしまうのは、間違いではありません。
10%以上、儲かっていますので、それで、十分とするのです。
 しかし、人間の習慣として、いつまでも、未練が残り、
売った株の、その後の株価を見てしまいます。
 青春時代に交際していた恋人が、
大学生になったら、すごく、美人になっていた。
そういう未練を感じるでしょう。
 ひとつの方法があります。
株価が上昇基調にある時には、
555円のところで売らないで、
そのまま、保持し、
555円まで下がってきたら、売るように、
証券会社に頼んでおく方法があります。
525円→555円→580円→620円→595円→570円→555円。
555円まで下がりましたので、売却します。
運がよければ、
525円→555円→580円→620円→595円→570円→590円→630円。
この場合は、前回決めた、555円のルールを、
今度は、580円のルールに変更すればよいのです。
 これが、ベストであるとは、限りません。
株式投資というものは、経験が重要です。
経験豊かな投資家に、相談しておく必要があります。
そして、自分のルールを決めることです。
自分のルールが確立されれば、負けることはありません。
自分でルールを作り、自分のルールに基づいて、自分で判断する。
そして、時には、ルールを点検する。
 これだけ、価値観が著しく変化する時代です。
ルールを点検しないと、
ルールが古くなっていることに気づかないものです。
 コンピューター業界では、
1年前とは、7年前を意味します。
1年で、著しい進歩がありますので、
1年が7年に相当します。
 株式業界も同じようなものです。
コンピューター業界は、停滞は許されないものです。
敗北を意味します。
株式業界も同じです。
 停滞する者は、敗北者です。
これは、高齢者のことではありません。
若者でも、停滞する者は、敗北者です。
だから、高齢者でも、若者に勝てるのです。
年齢は関係ありません。